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首回り 72cm
トップ 5.5×7cm(下部チェーン含む)
月を運ぶ船
[material]
・フィブラ欠片(銀/ローマ,1-3世紀)
・アンティーク硝子ビーズ(1900年代初期)
・真鍮
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「最古のジュエリーは何か」という問いに、「ブローチ」という答えがジュエリー史の本などではよく見受けられます。
衣服を留めるための装身具であるブローチ=フィブラ(fibula)の起源は青銅器時代(紀元前3300年〜紀元前1200年)に発生し、より実用性のあるカタチ、地位や階級を示す煌びやかなデザインまで数千年間さまざまにその形状は発展しました。
最も一般的な形状は「弓型」と呼ばれます。今作に用いたものもこちら。本来ならば渦巻きのようになっている先端部分には針が伸びており、反対側の先端部分に針先を納める仕様です。弓形のフィブラは青銅製のものが多いですが、こちらは銀製と見られます。
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針部分の喪失によるのでしょうが、本体の曲線美と細やかに施された文様。鈍く煤けた銀の光沢。どこか三日月を想わせます。月を運ぶ船、をイメージしてデザインしました。連部分には金属色の加工のされたアンティーク硝子ビーズを用いています。
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三日月、と言えば女神アルテミスの象徴として処女性や純真…といった概念が言い回されますが、満ち満ちた柔らかな光が「欠けて」ゆき、やがて刃に似たフォルムと細く鋭利な光を放つ過程には どこか倒錯的な変化を思います。
脱線でしょうが…ギリシャ悲劇のひとつ、「オイディプス王」に於いて、父を殺し母と交わってしまった事を知ったオイディプスが錯乱の末自らの目を突き、盲目となった最期に用いられたのはこの、フィブラの針です。
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三日月を運ぶ船
「欠け満ちること」のシンボリズムは流れ継がれてゆく
レビュー
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